禁煙する側も、禁煙を助ける側も、

喫煙の原理について正しく理解することが大事。



なぜ吸い続けているのか?


→血中ニコチン濃度を維持するため。



なぜ血中ニコチン濃度を維持しなければならなくなったのか?


→一定期間吸い続けたから。


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「外食チェーンの串カツ田中が全面禁煙後、来客率2.2%アップ」


というニュースを先日目にしました。



禁煙に関するテーマは、
以前も取り上げたことがありました。
「タバコを吸って落ち着く」は本当か?



ご存知の通り、筋肉増量する上で、もはや喫煙することのメリットは一つもありません。



今や、トレーニーであろうがなかろうが吸わない人のほうが多い。



あなたも周りに喫煙者がいたら、

「いい加減やめてもらいたい」

と思っている状況かもしれません。



そこで今日は、視点を変えて、

「周囲の人の禁煙を助けるコツ」

について説明していきます。



病気のリスクについて説明してもムダ


禁煙の話になるとよく、「タバコを吸い続けているとガンになりやすい、脳卒中になりやすい、アルツハイマーになりやすい」などと、病気のリスクについてクドクド説明する人がいます。



しかし、これはあまり役に立たないです。



タバコの害について説明するのは、禁煙を助ける行為にはなかなかなりません。


逆にウザがられることさえあります。



先日も国会で問題になりましたね。


肺がん患者の人が、受動喫煙の害について陳述しているとき、

その場にいた国会議員の一人が、「いい加減にしろ!」とヤジを飛ばしたという。



「タバコはこんなにも害があるのだから、今すぐ辞めようよ」


そう言われても、喫煙者には響かないんです。



なぜなら、

喫煙者だって、タバコの害については十分わかっているから。


喫煙者は、タバコが体に悪いことを十分承知した上で吸っているのです。



十分わかっていることをクドクド説明された側にしてみれば、「うるせーよ!」となってきますよね。



思い込みから解放させること


では、どのようにすれば禁煙を助けることができるのか?



それは、

「なぜタバコを吸い続けているのかを正確に理解する(させる)こと」です。



なぜタバコを吸い続けているのか?


この問いに、多くの喫煙者は間違った思い込みを抱いているんです。



「ストレス解消になる」

「リラックスできる」

「集中力がアップする」


といったように。



喫煙者がタバコを吸い続けている理由、

これを正確に言うと、


「血中ニコチン濃度を維持するため」です。



喫煙者の場合、時間とともに血中ニコチン濃度が下がってくると、

そわそわする、イライラする、落ち着かなくなる。



そこでタバコを吸い、血中ニコチン濃度のパーセンテージを高めます。


ニコチンが補給されれば、そわそわした気分、「不安定さ」がなくなります。



つまり、喫煙者がタバコを吸ったときに感じるリラックス感は、

「ニコチン切れが解消されたことによるリラックス感」なのです。



炎天下の中、ダウンジャケットを着て1時間ほど出歩いたとします。


1時間後にダウンジャケットを脱ぎ捨てる、

そのときは「ホッとする」でしょう。間違いなく。



タバコを吸ってホッとするのは、それと同じような感じです。



自ら苦しい状態に追いやって、
その状態から解放されたときの安堵感を得る。

それが喫煙。


真夏にダウンジャケットを着て、脱いで、また羽織って…


という無意味な行為を繰り返している状態。




では、なぜそんなバカバカしい行為を続けているのか?


なぜ、血中ニコチン濃度を維持しなければならなくなったのか?



それは、

「タバコを一定期間吸い続けたから」です。



「大人の嗜みを覚えよう」

「周りに合わせよう」

「憧れの○○も吸っている。だから俺も真似して吸おう」


タバコを吸うようになるきっかけは、大体こんな感じです。

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最初はむせながらも、我慢して吸う。



我慢しながらも一定期間吸い続けることで、

だんだん慣れてくる。



一定期間吸い続けることで、

だんだん体がニコチンに支配されるようになります。


だんだん体がニコチンに依存するようになります。



タバコ(ニコチン)なしではいられなくなるのです。




以上のような正確な理解・説明を抜きにして、

ただ病気のリスクについて語ったところで、喫煙者には響かない。


禁煙を助ける行為にはなりえない。



「タバコにはこんなにも害があるのだから、今すぐやめようよ」

と言ったところで、喫煙者からすれば「また喫煙者イジメが始まった」と感じ、心を閉ざしてしまうものです。




禁煙する側も、


そして、禁煙を助ける側も、



なぜ吸い続けているのか?


→血中ニコチン濃度を維持するため。



なぜ血中ニコチン濃度を維持しなければならなくなったのか?


→一定期間吸い続けたから。



このように、喫煙の原理を正しく理解することが大事なのです。




『禁煙セラピー』
『喫煙の心理学』
『ニコアンセラピー』…


タバコについて理解が深まる本はいろいろありますが、

中でもオススメなのは『リセット禁煙』


リセット禁煙のすすめ
磯村毅
東京六法出版
2015-06-01





この本に書かれていた、

「喫煙で感じるメリットは幻想。

実際はマイナスがゼロに戻るだけ」

という話は目からウロコでした。

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